飽和水蒸気量
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梅雨時の大阪は湿度が高く、不快指数MAXになる。当然、外出をする気も失せてしまう。
南、岸本、名前の幼なじみ3人組は近所に住んでいるため、何をするでも無いが休日は誰かの家に集まる。
今日は岸本の母に留守番を頼まれているため、岸本家で過ごすことになった。
『ひ〜ま〜じゃ〜』
名前は、岸本の部屋にある可愛げのないひよこのクッションを抱えながらジタバタしている。
「雨が強くてDVD借りに行かれへんかったんやから、しゃーないやろ」
『私、今日は3人で極妻観る目になっとったのにぃ〜』
「どんな目やねん、ソレ」
『うっさい、烈!くらえ!極妻パンチ!』
「いや、そのひよこ俺ちゃうし。あとお前いつから極妻になったんや。親が泣くで」
名前はいつもこんな風に南をイジっては、すぐ言い返されている。近所の人たちは南と名前が付き合うのではないかと予想を立てているらしいが、実はそうではない。
「俺がDVD借りて来んかったんが悪いんや。カンニンな、南、名前!」
「…岸本、どうしたん?拾い食いでもしたんか?」
「あ?する訳ないやろ!」
南は最近、岸本が妙にソワソワしている気がしてならなかった。今日は問いただしてみようと思っていた矢先、南の携帯が鳴った。
「俺、帰らなアカンわ。店で雨漏りしてんねんて」
「おー、そりゃ大変やな。すぐ帰らな。ほなまた!」
「…お前、ホンマにどうしたん?」
「いやいやいや、雨漏り言うたら一大事やんか」
南はチラリと名前に目を向け、「ほな」と一言だけ残して帰って行った。
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