My Sweet Sweet Darling
NAME CHANGE
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『恋のアンテナって、どう張り巡らせれば良いんだろう…』
名前は幼なじみの清田の家で特に何をする訳でも無く休日を過ごしながら、一人ぽつぽつと呟いている。
『たくさんいる人の中から、皆どうやって彼氏を見つけてんのかな…。どうしたら素敵な人に見つけて貰えるのかな…』
「…お前、最近ソレばっかだな」
『だって友だちは、みーんな彼氏いるんだもん。今日だって誰も遊んでくれないしさ〜。いいな、ノブは。恋より熱中できるバスケがあってさ』
漫画に夢中な清田にチラリと目を向けながら話した瞬間、ピタリと視線が交わった。
「…俺だって恋してるかもしれねーじゃんかよ」
『はいはい。背伸びしなくて大丈夫だってば』
昔からこうして何かと張り合ってくる清田を、名前はいつものようにテキトーに遇らう。
清田は寝転んでいた体制から起き上がり、名前の隣りにやってきた。
「お前さ、誰でも良いから彼氏が欲しいとか言うのだけはやめろよな?世の中、良い奴ばっかじゃねーんだからよ」
『…どういう意味よ』
「それも分かんねーようじゃ、まだまだ彼氏なんてできねーよ」
ニッと笑った清田の頬にエクボが登場する。
最近ではこんな風に近くで顔を見ることも無くなってしまったからか、名前は不覚にもそのエクボを可愛いと思ってしまった。
(……そんなの、分かってるし)
名前は、いつからか気付いていた。
自分を思い、こうして叱ってくれる相手は清田しかいないということを。
しかし、幼なじみと結ばれるという王道パターンな運命は、正直タイクツだと自分の中で決めつけている部分があった。故になかなか清田との関係は進展できず、気が付けば高校生になっていた。
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