(前編)
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それからというもの、流川選手の身体状態とパフォーマンスをチェックする日々が始まった。
走り方の癖、ジャンプする時の重心位置、体重のかかり方…練習時に小さな機械を取り付け、とにかくあらゆるデータを取った。
やっぱり、彼は凄い。
今まで色々な人のデータを見てきたが、彼はレベルが違う。全てにおいて完璧で、想像以上だった。
『流川選手…凄いですね。言葉にならないです…』
「…数字が並んでるだけでよく分からん」
『いや、もうホントに凄いです!むしろありがとうございます!』
「プッ…俺は練習してただけ」
『えっ…い、今、笑いました…よね?』
「…笑っちゃ悪い?」
『いや…あの…むしろ笑って欲しいです…』
「変なヤツ」
呆れたように笑う流川選手に、私はときめいてしまった。こんな風に笑うんだ、と。
この出来事がきっかけで、私と流川選手は気兼ねなく話せる関係になっていった。
たまにジャンプが高いと自分でも分かることがあるのだろう。そういう時、流川くんは私の方をチラッと見るようになった。
(褒めて欲しいのかな…)
そう思うと何だかとても愛おしく思えた。
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