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高校最後の夏の予選、それは藤真が思っていたよりもずっと早く終わってしまった。インターハイに出場する未来を描いていたが、決勝リーグにすら残れなかった。
去年のインターハイでは大阪代表の豊玉高校戦で怪我をして途中退場したこともあり、今年こそリベンジしたいと思っていた矢先の現実に、藤真は気持ちがついていかなかった。
正直、冬の選抜のために部活を続けるかどうか悩んでいる。夏とは違って本格的に受験が絡んでくるため今までと全く同じという訳にはいかないからだ。
これまで部活に励んでいた日々では、あれがしたい、これがしたいと思っていたが、いざとなれば何にも手がつかない。盛夏はこれからだというのに、何故自分は制服を着て教室の席に座っているのだろう、そう思いながら藤真は肘をつき、ぼんやりと窓から放課後の校庭を眺めていた。
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