Finestrino
NAME CHANGE
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あれから3年程経ち、名前はすっかり大人の女性になっていた。
うす茶色の髪の毛がかかって、片方だけ見える耳が彼女を色っぽく魅せた。
『送るで。乗りや』
と促され、南は助手席に座った。
内装も洒落ているこの車は、名前のセンスの良さを感じさせた。
知らない間にすっかり自分とは違う世界を生きているんだと、南は思った。
『ミラーに知ってる顔が映ったから、思わず止まってしまったわ。すっかりお兄さんやな。元気にしとった?』
「まぁ、ボチボチやな」
『わ、何やそれ!かわいくない!昔はよう、名前ちゃ〜んって引っ付いてきとったくせに!』
「ガキの頃の話や」
『えー、今だってガキやんか〜』
アハハと笑う名前が、何となく憂いを帯びていることに、南は気付いていた。
「今日は何でこっちに?」
『自分が産まれた家に帰って来たらアカンのですかぁ〜』
「…ガキはどっちやねん」
『うわ…ホンマにアンタ烈?可愛くねぇ〜』
そんな会話をしていると車はもう南の自宅近くまで来ていたが、名前がもう少し話したいと言い出し、車を反対方向に走らせた。
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