Finestrino
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夕方、部活を終えた南は自宅に向かって、気怠そうに歩いていた。
車なんて滅多に通らない細い道で、その日は珍しく背後からライトに照らされた。
道の端に寄ると、洒落た外国車が通り過ぎ、突き当たりの交差点で停止している。
左右から車は来ていないが何故進まないのか、と思いながらその車の横を通ると、助手席の窓が開いた。
『烈…やんな?』
声をかけてきたのは、昔近所に住んでいた名前だった。
名前は南の10歳年上で、お姉さん的存在だった。
そして、南の初恋の相手でもある。
名前は高校卒業後、大阪を出て大学に行き、その後、職場の同僚と結婚している。最後に会ったのは名前の結婚式で、南が15歳の時だ。
名前の花嫁姿は、南がそれまで見てきた何よりも美しかったことを、今でも覚えている。
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