お雛さん
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三月三日の朝、どうしても早朝に来て欲しいと前から言われており、寝ぼけ眼で土屋くんの家に行った。
インターホンを押すと同時に吸い込まれるように手を引かれ、座っていれば良いと言われたためつい居眠りをしてしまった。
気付けば煌びやかな金屏風の前に座らされていて、身体も頭も重いと思ったら十二単を着ていてティアラ的な物が頭に乗っている。
「わぁ…!名前ちゃん、やっぱりよう似合うなぁ」
『つ、土屋くん…これは一体…?』
頭が重くて思いっきり土屋くんの方を見ることが出来ず、喋りながらゆっくりと顔を動かすと同じく着物を身につけ、烏帽子を被っていた。
『えっ…もしかして…あ…三月三日…』
「そぉ〜!雛祭り!女の子の成長をお祝いする日やんかぁ」
恋人のそれを祝うのとはちょっと違うような……と思ったがあまりにもスケールが大きすぎるため、とりあえず二人並んですまし顔を決めておいた。
今日は楽しい雛祭り。
おわり
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