特別な言葉
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わざとじゃないのに…私何してるんだろう…。
家に帰ってそのまま着替えもせず、ベッドに突っ伏す。ごめんね、とメッセージを送っても返事がない。
嫌われた、もうだめだ…。
そのまま動けずにどのくらいの時間が経ったのだろう。窓の外はもう薄らと暗くなってきていた。
日がかげり、自分の鞄についているマスコットも何だか悲しそうな表情に見えた。
──♪
すると、携帯の通知音が鳴った。この音は福ちゃんからの連絡用に設定している音だ。
慌ててメッセージを見ようとして携帯を落としてしまう。苛立ちと焦りで指が上手く動かせない。そして、やっとの思いで開いた画面にはたった五文字のひらがなが表示されていた。
〝ほめてくれ〟
言葉と共に送られてきたのは無くしたはずのマスコットだった。少し汚れているし、周りの景色はおそらくいつも福ちゃんがバスケの練習をするコートがある公園だ。
急いで電話をかけようとすると、再び通知音が鳴る。今度は〝今家の前〟とメッセージが届いた。
その後はどうやって階段を降りたのかも分からないくらい全力で、夢中で外に向かって走っていた。玄関のドアから飛び出すが、福ちゃんの姿は無い。
あれ?さっきのメッセージは夢…?
そう思いもう一度携帯を確認しようとすると、フェンスの上から汚れたあのマスコットがぴょこっと顔を出した。
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