キラキラマシンガン
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それから、私は土屋先輩のことをもっと知りたくて、色々調べたり、聞いたりを繰り返していた。
新しいことが知れると嬉しいし、もっともっと知りたくなった。
しかし所詮、私意外の人も知っている内容なのだ。
私だけが知れること、そんなのどうやっても無理やん…。
特に可愛くもない、美人でもない、何の取り柄も無い私が、土屋先輩に振り向いて貰おうなんぞ、無理な話だったんや…
そう思った私は、急に冷めてしまい、土屋先輩を見かけても話しかけるのをやめた。
数日後、委員会があるため向かっていると、廊下を曲がった所で思いっきり人にぶつかってしまった。
『すみません!』と目を開けると、立っていたのは土屋先輩よりもずっと背の高い人だった。
そして私を見るなり、何かに気付いたように声を出した。
「いつも土屋に猛アタックしてる子やんな」
ん?誰だっけ、この人…あぁ、土屋さんと同じ部活のメガネの人や!
『…バスケ部の方ですよね?』
「最近、練習見に来てへんやん。いつも声が聞こえてたから、慣れてしもて」
そんな風に思われてたんや…と恥ずかしくなり、顔が真っ赤になった。
『…どうしたら振り向いて貰えるのか、分からなくて…』
言葉にすると、何だか少し泣けてきた。涙目になっているかもしれない。
そんな私を見たメガネの先輩は、いつかの私のように、何かに撃たれたような表情をしていた。
ま、まじか…と、私も照れてしまう。
「あれ?二人で赤くなって何しとん?」
土屋先輩だ…久しぶりに見てもやっぱりステキ…。
「名前ちゃんやっけ?」
『は、はい!』
名前、覚えててくれたんや!
「最近話しかけて来んやん。つまらんわ〜」
な、何ですと…!落ち着け…ここはクールに対応してみよう…。
『…いつまでも一途なんてつまらないですから!』
私はメガネの先輩の方を見て、ニッと笑いかけた。
ボンッと音が聞こえてきそうなくらい、メガネの先輩は赤くなっていた。
土屋先輩は驚いているようだった。
『だから、土屋先輩、
本気を見せて、夢中にさせて!』
私は土屋先輩の真似をして、ヒラヒラと手を振り、走って委員会に向かった。
(なかなか、おもろい子やん、なぁ?)
(…俺も本気見せよかな)
おわり
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