ホワイトデーは君と猫を。
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3月14日、休日の今日は部活が午前で終わり、流川は家で昼食を食べていた。
「楓、バレンタインのお返し、本当に要らないの?」
母にそう聞かれ、流川はラーメンをすすりながらコクコクと頷く。
「誰からなのか分からん。靴箱とかに詰め込まれてたやつだし」
「そうなの?なんか大変ねぇ…。そうだ!彼女がいたら周りも少し落ち着くんじゃないの?ねぇ好きな子とかいないの?」
何だか勝手に盛り上がる母のテンションについて行けず、流川はリアクションが出来なかった。しかし言われてみれば確かに、と妙に納得してしまったのだった。
「まぁ楓はあんまりそういうの興味ないかなぁ。バスケがあるもんね」
「……」
「えっ……楓もしかして…」
「…ちょっと出かけてくる」
「えっ…だってまだラーメン残って…」
息子の何とも言えない雰囲気を母は察する。
「…青春ねぇ」
無造作に置かれた箸と飛び出した椅子が息子の気持ちを表しているようだった。
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