まるまる
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最近彼女の仕事が忙しいらしく、毎日帰りが遅くて心配している。この前彼女の家に泊まった時も、俺が風呂に入っている間に会社のPCを広げていたのを見てしまった。『週末は烈と過ごせるから頑張れる!』だなんて言っていたけれど、頑張り過ぎるのはいかがなものかと思う。
俺はと言えば、特に仕事はいつもと変わらず今週も気付けば金曜日になっていた。今夜は家に従兄弟の兄ちゃんが結婚の報告に来ている。そして色々話している内にこんな話になっていた。
「烈は付き合ってる子おらんのか?」
「おるで。もう3年くらい付き合っとるな」
「ほー。どんな子なん?」
「まぁしっかりしとるな……けど、頑張り過ぎてまう所が心配やな」
「なるほどなぁ。でもそういうタイプの子が二人っきりの時だけ見せる表情とか堪らんのんちゃうん?」
従兄弟はニヤニヤしながら俺の顔を覗き込んできた。
「想像すんなやエロ親父」
「あははは!でも烈、ちゃ〜んと〝彼氏〟しとるやん。大事にしたりや」
「…おー」
ちゃんと彼氏しとる、って何やねん。そんな日本語無いやろ…と思いつつも、そんな話をしていると何だか無性に名前に会いたくなってくる。そういえばまだ帰ったと連絡が無いと思い携帯を確認しようと手に持った時、ちょうどメッセージを受診した。
帰ったよ
時計を見るともう23時を過ぎていて、こんな時間まで働いていたのかと思うと余計に心配になる。返信を打とうとすると、続けてメッセージを受診した。
会いたい
たった四文字、それが俺の動きを止める。
…まだ電車はあるよな。
俺は上着を羽織って走り出した。
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