私の恋模様
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それから、私の心はいつもどこか落ち着かなくて小山さんのことが気になって仕方ない日々が続いた。見れば見るほど美人でマイナスなポイントなんて全く無い。私が勝てる所なんてきっと一つもないんだろうな…なんて、鏡で自分を見る度にそう考えていた。
そしていよいよ、小山さんを誘う日がやってきた。休み時間になると土屋くんは小山さんの方へ行き、声をかけた。離れていて何と言っているのかは分からないけれど、あの二人が話している光景はドラマのワンシーンのように綺麗だった。
あの二人がくっつけば良いのに。
あ…今の感じ、性格悪いかも…。
なんて、感情の起伏を忙しくしている内に土屋くんが戻ってきた。表情からはどんな結果だったのかよく分からない。
『ど、どうやった…?誘えた…?』
「うん。ランチくらいならええって」
『……そか』
小山さんはきっと土屋くんに誘われたのが嬉しくてOKしたんだと思う。けれど実理はそんなこととも知らず、きっと大喜びするだろう。
でももし本当の事を知ったら…?
それでも来てくれただけで進歩や!
実理はそう言って笑うだろう。哀しい笑顔なんて見たくない…。
気付けば講義が終わるチャイムが鳴った。ドアの方に視線を向けるといつもの笑顔で実理が迎えに来てくれる。
やっぱ、好きなんだよなぁ…。
実理の笑顔を見るとさっきまでの不安が一瞬で消えてしまい、自然と私も顔が緩む。
大丈夫。アンタには私がついてるで!
私はいつものように席を立つ。
一秒でも早く、実理の隣りにいたい。小さい頃からずっと、そこは私の場所なんだから。
これが私の恋模様。
続く