私の恋模様
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そして午前の講義終了のチャイムが鳴ると、実理が私たちを迎えに来る。それが当たり前に四年間続くと思っていた。いつものように日替わりランチを何にするか悩んで、くだらない話をして過ごす以外何も考えていなかった。しかし、実理の口から出た言葉が私の日常を壊す。
「頼む!このとーりや!」
実理がデカい図体を屈ませて懇願するのは、私と土屋くんに小山さんとのランチについて来て欲しいということだ。何でも小山さんと実理はバイトが同じらしく、知り合いだったらしい。というか、実理は小山さんの事が好きらしい。
実理はさらりと言っていたけれど、私にとっては衝撃の事実だった。だってずっと温めてきたこの想いは少しくらい実理にも伝わっていると思っていたから。何も言葉が出てこない。しかもよりによってあの美人な小山さんだなんて…。
ん…?待てよ…?
小山さんは土屋くんのことを見ていたはず…。そして実理には二人でランチは気が引けると言った…。つまりそれは土屋くんが来る可能性に期待しているということなのでは…?
大丈夫。落ち着け。
何年実理と一緒にいたのよ、私…!
『ええよ。小山さんがどんな人なのか私も知りたいし』
そう言うと実理は喜んでいて、土屋くんが小山さんを誘うことで話はついた。私、いつからこんな駆け引きみたいなことが出来るようになったのだろう。恋をするのって何だか少し怖いことなのかもしれない…。
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