私の恋模様
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「はなちゃん、おはよう」
『おはよう、土屋くん』
講義の時、土屋くんが私の隣りに座る事が最早日常になっている。最初こそ熱過ぎる程の視線が私にも注がれたが、毎日のように実理が私たちをお昼ご飯に誘いに来るものだから、そういう関係ではないと認識されたようだった。
でも今日はなんだか久しぶりに背後から視線を感じている。やっと落ち着いたと思ったのになぁ…。
そう思い、私は講義室の後ろにある時計を見るフリをして視線を感じる先をチラリと見てみた。目が合ったのは、いつも一番後ろの席に一人で座っている小山さんだった。
小山さんは凛とした美人さんで、私は一度も声を聞いたことがない。ノートを取っているだけなのに絵になってしまう。そんな人でも、皆が注目する土屋くんを見たりするんだなぁ…なんて思って少し驚いてしまった。改めて土屋くんとこうしていつも隣りに座ったりお昼を食べたりしているのって、実は凄いことなのでは…?と認識する。
横顔が綺麗。
薄茶色でさらさらの髪も綺麗。
ペンを持つ手も綺麗。
なんて考えていると土屋くんと目が合ってしまい、ニコッと笑顔が返ってきたのだった。小山さんとなら美男美女カップルやん…なんて思いながら、私も誤魔化しの微笑みを返すのだった。
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