私の恋模様
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「はな!土屋!飯行こーや!」
午前の講義が終わると、決まって幼なじみの実理が私たちの所にやってきてこう言う。
実理とは生まれた時からずーっと一緒で、幼稚園も小学校も中学校も同じ所に通った。そして高校生から初めて違う学校に通うことになった。実理はバスケをするために豊玉へ、私は家から近い女子校に通った。毎日当たり前のように隣りにある実理の明るさが急に無くなった途端、私は実理に恋をしていることに気が付いたのだった。でもその当時はバスケに一生懸命だった実理の邪魔をしたくなくて、この気持ちはそっと胸の奥に閉まっておこうと思った。
それなのにインターハイが終わった途端、「もうバスケは終わりや」なんて言うものだから、私の恋心が眠りから覚めてきてしまったのである。
そんな訳で偶然を装って同じ大学を受験し、今に至る…が、学部が違うだけでこんなにも顔を合わせることが無いというのは盲点だった。しかし、入学早々凹む私を神様は見捨てなかった!それは土屋くんという架け橋の存在だ。
同じ学科の土屋くんもバスケをしていたそうで、実理と高校は違うけれど知り合いらしい。土屋くんの存在が私と実理がごく自然にキャンパスで会うことが出来ることに繋がっている。共通の何かがあるだけで親近感は一気に湧き上がり、私と土屋くんはすぐに仲良くなった。土屋くんは優しくてお茶目でいつもニコニコしている。そして、周りの女の子たちの熱い視線が降り注がれるくらい男前なのだ。でも土屋くん自身はそういうことにどこか冷めているような気がするのは気のせいだろうか。
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