動き始めた恋模様
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私たちは近くの公園のベンチに座ることにした。気持ちの整理がつかず、色々なことをグルグルと考えてしまう。その間、土屋くんは何も言わず隣りに座ってくれていた。同じ年なのにどうしてこんなに実理とは違って大人なんだろう…。そんなことを考えているとなんだか少し落ち着くことができた。
『土屋くん、ありがとうね』
「…浮かれるのはまぁええとして、あの言い方は無いやんな」
『そうやね。そういう所は昔から変わってへん…かな…』
小さい頃から考えても、色々なことがあったなと思い出す。口は悪いしデリカシーはない。だけど明るくて強くて優しくて一緒にいるだけで自分も強くなれるような、そんな気持ちになることが多かった。そういう所が好きなんだよね…。
小山さんが土屋くんを好きなのは間違いない。勘の良い土屋くんならもしかしたら気付いているかもしれない。でももし、本当は実理も気付いていたとしたら…?
そういう奴なんだよなぁ…。
私はベンチから立ち上がる。
『ごめん、土屋くん。私、やっぱり…』
「…頑張りや」
『おおきに』
土屋くんはいつもの優しい笑顔で手を振ってくれ、私は走り出す。言うなら今しかない。そう思ったからだ。
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