動き始めた恋模様
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あのランチが終わってからというもの、小山さんの〝趣味が合う人がタイプ〟という発言に実理は浮かれまくっている。でも小山さんはきっと…いやたぶんかなりの確率で土屋くんのことが好きだと思う。それなのにアホみたいに浮かれる実理を見るのは正直辛い。
『実理、アンタさ、ちょっと浮かれ過ぎやない?』
「…は?ええやけんけ別に。あ、分かった!お前、俺にこういう話があるもんやから羨ましいんやろ!」
何が〝分かった〟よ。何も分かってないのはアンタの方やんか…。
そう言葉にする勇気も無く、私はその場を立ち去ってしまった。
「何やねんアイツ。感じ悪い」
「どんもじゃたら」
「は?」
「〝鈍感もじゃもじゃたらこ〟の略やんか」
「はぁ?!」
背後でこんな会話が聞こえ、土屋くんが追いかけてくる気配を感じながらも脚を止めることは無かった。
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