ランチタイムの模様
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するとここではなが勝負球を投げる。
『小山さんは彼氏とかおれへんの?』
この質問は、表向きは岸本に彼氏の有り無しを確認させるナイスプレーのように見えるが、本当の所は自分がその辺りを確認したいためだった。
『…いないよ』
この言葉に岸本は内心ガッツポーズをしていた。そんな二人の考えを見据えた土屋からも質問をする。
「ほなどんな人がタイプなん?」
『えっ…?!タイ…プは……趣味が合う…とか…?例えば音楽の、とか…』
なおは言い終えてから自身の発言が大胆であることに気付く。土屋があのバンドのCDを持っていて気になり出したことをそのまま言っていることと同じだからだ。しかしその真意は誰にも伝わっておらず、むしろあのバンドが好きな岸本は内心特大ガッツポーズをしていた。
そんな中、はなは気付いてしまった。なおが土屋に話しかけられると妙に冷たいことに。音楽の趣味が合うのは岸本だということは知っている。でも何故か岸本をそういう対象として見ている気がしなかった。
その様子を見て土屋ははながショックを受けていると思い、余計な質問をしてしまったと凹んでいた。
しかし確信が欲しいはなは、さらに質問をしてみることにした。
『じゃあ好きな人はいる…?』
その言葉に驚いたなおは、思わず土屋の方を見てしまっていて、気付いた時には気まずい空気が漂っていた。
「そ、そない質問ばっかされたら小山さん困ってまうやんな。悪いな。珍しいもんやから色々知りたいみたいで…」
岸本がそう言い、そのままこの話題が続くことは無かった。しかし先程のなおの反応がそれぞれの恋心に火をつけてしまうことになる。
こうしてランチタイムはとりあえず終わりを迎えたのだった。
続く