彼女の恋模様
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それから数日後、土屋くんが視界に入るこの席から土屋くんは見えない。代わりにその土屋くんが私の横に立ち、ニコニコと笑みを浮かべているのだ。
「小山さん、今ええかな」
良いですとも…!良くない時なんてないです!はい!
という感情の高ぶりを隠すために声を出さず、目も合わせなかった。
「あの…僕、岸本の友だちやねんけどさ、もしよかったら今度皆で一緒に──」
ま、まさかの土屋くんから直接のお誘いですか?!うそうそうそ…!待って無理召される…!やばい、顔に出てしまう…!お…落ち着け私…!
『…ランチくらいなら』
これが精一杯の言葉だった。今思えばめちゃくちゃ偉そうな態度をとってしまったかもしれない。というか、その時のことは正直よく覚えていないが土屋くんと岸本くんとランチをする約束をしたことだけは確かだった。
今度バイトに行ったら岸本くんにお礼しなきゃ。
自分を押し殺してきた人生だったけど、少しだけ光が見えた気がした。
続く