岸本実理の恋模様
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そして次の日、俺は土屋とはなに小山さんを好きなこと、昼飯に誘うのを協力して欲しいことを話した。
『ええよ。小山さんがどんな人なのか私も知りたいし』
「ほな僕が声かけて誘ってみるな」
二人は少し驚いていたようだが、協力してくれるらしい。やっぱ持つべきは友だちやなぁ。しかしアホでヘラヘラしてて、おまけにあのバンドの良さが分からない土屋に誘われて小山さんは承諾してくれるのだろうか。
それから数日後、バイトの休憩室に入ると小山さんが一人だけという状況だった。まだ土屋たちから何も連絡が無いのだから小山さんが誘われたかどうかは分からないし、俺からその話をして断られでもしたら土屋たちに悪い。そう思い、俺は平然を装っていた。
そして、俺と入れ違いで休憩終わりの小山さんは売り場に戻ろうとした所で立ち止まり、少しだけ振り向き言った。
『あの…さ…』
「ど、どないしたん…?」
『今日、土屋くんにランチ誘われたよ』
「へ?!ラン…?!」
まさかの小山さんの方からその話題を振ってきて、俺は動揺を隠せなかった。
『…よろしくね』
そう言って小山さんは出て行ってしまった。少し恥ずかしそうに微笑んでいたのが可愛過ぎて、どうにかなってしまいそうだった。
きたきたきた…!運命ってホンマにあるんや…!!
俺が喜びを噛み締めていると、土屋からメッセージが届いた。
例の件、オッケーやったで。アホぼん。
誰がアホぼんじゃ。
見とれよ。絶対このチャンスを無駄にはせぇへんで…!
そう心の中で叫びながら、俺は土屋からきたメッセージの画面を暫く見て喜びを噛みしめたのだった。
続く