岸本実理の恋模様
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そしてその日、閉店後に店のスタッフさんたちが俺の歓迎会を開いてくれた。小山さんも来てくれて、当然バンドの話で盛り上がる。さらに、同じ年、同じ大学に通っていることも知った。しかも土屋やはなと同じ学科らしい。
こんなに共通点があるって、凄ない…?
最初は取っ付きにくいと思っていたが話せば普通の女の子で、綺麗な顔をして「尊い!」なんてオタクみたいな事を言ったりもする。初めはそのギャップにやられたのかもしれない。けれどギャップなんて人が勝手に持つイメージから生み出されるものであって、小山さんは可愛くてマニアックなバンドが好きな女の子なのだ。そして俺はまるで何かに導かれるように小山さんを好きになっていったのだった。
今のところ、話せるのはバイトの休憩時間くらいしかない。もっと話したい。もっと知りたい。そう思った俺は、思い切って小山さんを誘ってみることにした。
「あの…もし良かったら今度一緒に昼飯でも食わん…?あ、大学な!昼休みとか…」
緊張して少し声を張ってしまったがちゃんと言えた。小山さんは少し驚いたようにしつつも何か考えているような、そんな表情をしていた。そして彼女の口から出た言葉はこうだ。
『二人でっていうのはちょっと……その…』
これは断られてる訳では無い…よな…?
こんな時、自分のポジティブな性格は本当にありがたいと思う。
「分かった!他にも誘う!」
そう言ったものの、他にアテがあるのはもう土屋とはなしかいない。そして二人は小山さんと同じ学科という偶然…。このチャンスを逃す訳にはいかない。
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