ロックスター
NAME CHANGE
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
南は用事を済ませ、何となく公園に立ち寄った。最近来ていなかったからか、少し変わってしまった景色が寂しい。
そろそろ帰ろうと駅の方に向かう途中、公園の中にちょっとした人だかりができていた。
近くを通りながらチラリと見ると、そこでは名字がアコースティックギターを持って立っていた。思わず立ち止まってしまう。
集まっている人数からして、結構有名なのだろうか。するとアコースティックギターの爽やかな音と、ハスキーな歌声が流れてきた。
それは紛れもなく、同じクラスの名字が発しているもので、南はただただ驚くばかりだった。
一曲終わり、拍手が飛び交う。名字は『ありがとうございます』と言い、ギターの調整をしながら話し始めた。
『皆さん、いつもありがとうございます。今ね、気付いちゃったんですけど、クラスメイトが来てますわ』
観客はザワザワとする。
『別に隠してへんし、見られてしもたから宣言します。アタシ、ロックスターになんねん!』
イェーイ!と歓声が上がり、次の曲が始まった。
南は気付いていた。名字が歌いながら、一瞬自分の方を見たことを。
そして、ロックスターになると宣言した名字に、奪われるどころか、心を鷲掴みにされてしまったことを。
ロックンロールは生きている
君のそばに
自由と希望を意味している ※
(おはよ、昨日はめっちゃ惚れたわ)
(え、どの曲?)
(歌ってる人に)
(!)
※「ロックンロールは生きている」Mr.Children より
おわり
あとがき→