八月四日
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もうヘトヘトだ。しかもボロクソに負けた。よりによって今日かよ…。くそ…。
赤木と木暮が泣いてる。でもこぼれ落ちるのはどこか満たされている涙だ。
俺は…今日はダメなんだよ…!
そう思いながら三井は拳を握り締め、ロッカールームへの廊下を歩く。すると通路にあるベンチに何かがある事に気が付き、近付くとそれはポカリ缶だった。しかも販売機に売っている350ml缶ではなく250ml缶であり、しかも2本置いてある。250ml缶はめぐが350ml缶だと思って箱買いしてしまい、練習後に2本渡してくれるのだ。
『少ないなら2本飲めば良いじゃん。はい!』
そう言って自分の失敗を誤魔化そうとするめぐのイタズラっぽい笑顔が浮かんでくると、三井は思わず走り出していた。
今ならまだ…!
迷わず会場の出入り口に向かうと、めぐを見つけた。身体は疲れ切っていていたはずなのに、止まらない。
「めぐっ…!」
三井がそう呼ぶと、めぐは振り返らずに脚を止めた。
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