有休の有意義な使い方
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『…こんにちは』
小さな声と共に現れたのは近所に住むOLの名前だった。時々仕事帰りに買い物をしに来るため、南とは顔見知りだった。
「いらっしゃい。仕事お疲れさんです」
『あの…葛○湯頂けますか…?』
南は棚から葛根湯を取り出し、紙袋にそっと入れた。
「…しんどいんですか?」
『ちょっと風邪ぎみで…。これ飲んで今日は早く寝ます』
「せっかくの華金やのに」
そう言いながら南が袋を渡そうとすると、名前はプッと吹き出した。
『ご、ごめんなさい…!南さんでも華金とか言うんだなぁと思って…!』
確かに自分でも言いそうにない言葉だと思い、南は少し焦った。きっと毎日老人たちとお気楽な話しかしていないため、こんな事を口にしてしまったのではないかと思うことにした。その後、名前にクールに「お大事に」と言えたことで、まだ自分にはかっこつけたい気持ちが残っていることに内心ホッとしたのだった。
風邪、酷ならんとええな…。
そう思いながら、南は発注リストに葛○湯を加えたのだった。
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