二回目のファーストキス
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それから受験や部活などでお互い忙しくなり、あまり一緒に登下校することも少なくなった。その間、キスについて私からも紳一からも話すことは無かった。そしてとうとう別々の高校に行くようになると、顔を見ることも無くなってしまった。
こうして、このまま別々の道を歩いて行くのかな。
本当はあの日、何でキスしたの…?って聞きたい。
時々こうして思い出しては、唇を指でなぞった。紳一が触れた時の感覚を忘れたくなかったから。
***
そんなある日、授業が終わった私はいつも通り友だちとおしゃべりしながら帰る所だった。そして門を出た所で名前を呼ばれ、見るとそこには海南の制服を着た紳一が立っていたのだった。顔を見なくなってほんの数ヶ月しか経っていないのに、何だかぐっと大人っぽくなった気がした。
『し、紳一…何してるの?』
「名前を待ってたんだ」
突然のことに私は上手くリアクションが出来なかったが、一緒にいた友だちがニヤニヤしながら「また明日ね」と手をヒラヒラさせながら先に帰ってしまったのを見て、色々と複雑な感情がこみ上げる。
何あの人
彼氏かな
えーっ羨ましいっ
そんな声が小さく聞こえてきて、紳一が目立っていることに気付く。
『紳一、ここじゃ何だから場所変えよ?』
「ん?あぁ。そうだな」
私たちは紳一がよくバスケをしていたコートのある公園に行き、とりあえずベンチに座ることにした。
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