本命のホワイトデー
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ホワイトデー当日
越野くんは朝も夕方も部活だから一緒に登下校はできないけれど、早く学校に行けば朝練後に二人で話すことはできる。私たちはいつも体育館に向かう途中にある階段の踊り場に座って話をしていて、今日も私は越野くんが来るのを待っていた。
「名前、おはよ」
『おはよう、越野くん。お疲れ様』
越野くんはハードな部活を終えた後なのに、疲れているどころかむしろ楽しそうにいつもバスケの話をしてくれる。そんな越野くんを一番に応援したいし、彼女になれて本当に嬉しいと思う。ほんの数十分の間だけど、この時間のために毎日学校に来ているようなものだ。
「そーいやさ、今日ホワイトデーだろ?これお返しな」
『えー、嬉しい!忙しいのに用意してくれたの?ありがとう〜』
「忙しいとか関係ねぇって。貰いっぱなしじゃ悪いし、名前は俺の彼女なんだから当たり前っつーか…」
少し強めの口調でそう言いながらも明らかに表情は照れていた。そんなちょっぴり素直じゃない越野くんを密かに可愛いと思っているのはナイショだ。
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