オードリーがシンデレラを飲んだ日の話
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今日は妊娠の報告のために集まったのか、と3人は思った。あの名前がついに母親になるのか…としみじみしていた。
店員がドリンクのメニューを手渡す。
「せっかくやからワインやろ」
と岸本が注文する。
『私は〝シンデレラ〟ください』
「なんや、洒落とるの〜」
「名前ちゃん、ホンマにお姫様みたいやなぁ」
その後、お互い近況を報告し合い、美味しい食事を楽しんだ。
メインの料理を食べ終えた名前はナイフとフォークを置き、口を開いた。
『私から、デザートの前に報告があります』
え、今更?と思いつつ、3人は名前に注目する。
『私、離婚します』
「「は?!」」
声を発しなかったが、さすがの土屋も驚いている。
「ちょ、え、何?妊娠の報告ちゃうんか?」
『色々あって、報告するヒマが無かってん』
「ちゃんと説明せぇ」
という冷静な南の言葉に名前は頷き、話し始めた。
ツワリが酷く、まともに家事も仕事もできなかった。やっと安定期に入り、定期検診を終えて帰宅すると、ベットで旦那が他の女と愛し合っていた、という内容だった。
『色々話し合って、やっと離婚届にハンコ押して貰ってん。今日これから役所に出しに行くねんけど、その前に…めっちゃオシャレして…4人で美味しいモン食べたかってん…うぅ…』
名前は泣き出してしまった。
「ちょ、泣くなや!赤ん坊がビックリするで」
こういう時、岸本は優しい。
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