春、見つけた。

春、見つけた。(清田ver.)

入学式なんてかったりぃ。

早く部活に行きたい。

部活以外の事は本当にどーでも良くて、学校までの道をチャリでダラダラと走る。


交差点に差し掛かり、信号が赤になった。ゆっくり減速し、止まろうとしたその時だった。

信号を待っている同じ海南の制服を着た女子のスカートが風でめくれ、見事に下着が見えたのだ。

俺がいる事には気が付いていないようで、恥ずかしそうに手でスカートを押さえている。


ヤバい…今気付かれたら非常にマズい…。


物音を立てないように息を飲んでいると、その女子がふと振り向き、俺をキッと睨んだ。普段自分を睨む女子なんて早々いないからか、その表情につい目を奪われた。


『見ましたよね…?』

「えっ…あ…いや…その……」


いきなり話しかけられ、俺は上手く話せなかった。


『…水色?』

「いや、ピンク……あっ!やべっ!!おお!信号青だ!そんじゃっ!」

『あっ!ちょっと…!!』



春、見つけた。


その後、クラス分け表を見て教室に入り、指定された席に座ると、隣りにあの子が座る事なる。



おわり

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