春、見つけた。
春、見つけた。(流川ver.)
新学期から隣りの席になった流川くんは、基本的にずっと寝ている。
ファンがたくさんいる人だからどうしたものかと思っていたけれど、近くで見ると意外と普通の男子高校生だったから少しホッとした。
ガクンッと船を漕ぐ流川くんを見ていると、何だかこっちまで眠くなってきて、思わず欠伸が出てしまった。
するとどうやら流川くんにそれを見られていたようで、急に恥ずかしくなり慌てて話してしまう。
『やだ、私ってば…!春の陽気って眠たくなるよね…!アハハハハ…』
流川くんは窓から差し込む光をぼーっと見つめ、小さくこう言った。
「〝春眠暁を覚えず〟」
『へ…?』
「アンタでもそういう事ってあるんだな」
そう言って、流川くんはフッと一瞬柔らかく微笑んだ。
春、見つけた。
その笑顔は反則だよ…。
流川くんの本当の魅力が分かった気がした。
おわり
新学期から隣りの席になった流川くんは、基本的にずっと寝ている。
ファンがたくさんいる人だからどうしたものかと思っていたけれど、近くで見ると意外と普通の男子高校生だったから少しホッとした。
ガクンッと船を漕ぐ流川くんを見ていると、何だかこっちまで眠くなってきて、思わず欠伸が出てしまった。
するとどうやら流川くんにそれを見られていたようで、急に恥ずかしくなり慌てて話してしまう。
『やだ、私ってば…!春の陽気って眠たくなるよね…!アハハハハ…』
流川くんは窓から差し込む光をぼーっと見つめ、小さくこう言った。
「〝春眠暁を覚えず〟」
『へ…?』
「アンタでもそういう事ってあるんだな」
そう言って、流川くんはフッと一瞬柔らかく微笑んだ。
春、見つけた。
その笑顔は反則だよ…。
流川くんの本当の魅力が分かった気がした。
おわり