雨上がりのアスファルト
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ホテルを出る前に忘れ物が無いか確認する。
「大丈夫そうっすね」
『あ、ゴメン。一つ忘れた』
「え?何すか?」
そう言うと名前さんは俺に近付いてきて、思い切り背伸びをしてキスをしてきた。いきなりの事に俺は固まってしまう。
『ふふっ…最後に信長とキスしたかっただけ』
その様子から、キスよりも〝信長〟と呼ぶことに緊張していたことが何となく分かった。
「名前、可愛すぎ!」
俺は思わずハグをしていて、今度は名前さんの方が固まっていた。その様子も最高に可愛かった。
プランなんて立てた自分に少し情けなさを感じながら、二人並んで歩いた。
呼び方に慣れるまでもう少し時間が掛かるかもしれねーけど許してな、名前。
雨上がりアスファルトのにおいが鼻を掠める。きっとこれからもこのにおいを嗅ぐ度に今日の事を思い出すんだろうな、と思った。
一生忘れられなくて、良いじゃねーかよ。
おわり
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