雨上がりのアスファルト
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『あ、ここ!新しく出来たお店なんだけど、ケーキがすっごい美味しいんだって!混む前に入りたいんだけど良いかな?』
名前さんが行きたかったのは偶然にもカフェだった。これはプラン②のチャンス到来…!やっぱ俺って持ってる男なんじゃね…?なんて思いつつ、俺たちは通された席に着いた。そして早速メニューを取って貰おうとすると、店員がテーブルの横にやって来た。
「いらっしゃいませ!メニューをどうぞ。ご注文後にまた回収させて頂きますね!」
そう言って、目の前に一部ずつメニューを置いて行ってしまった。
プラン②も終わった…。
メニューを回収する店なんてたくさんあるけどよ…。よりによって此処がかよ…!!
俺は愕然としつつ、不自然に思われないようにメニューを見るフリをした。正直、何も頭に入ってこない。
『よし、決めた!信長くんは決まった?』
お目当ての店に来られてよっぽど嬉しいのか、名前さんは凄くご機嫌だ。どうしよう…いつもなら俺もメニュー選びを楽しめるのに…。
「…俺、洒落ててよく分かんねーから名前さんと同じのにします!」
『…そう?じゃあ注文しよっか』
「はい!あ、すみませーん!注文良いっすか?」
こうして結局モヤモヤを抱えたままの俺は、食べた物の味もロクに分からなかったのだった。
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