キャプテン会議
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少し早く着いたが土屋はもう来ていた。コイツのこういう所が人に好かれるポイントなんだと最近になって気が付いた。
「南、お疲れさん〜。ゴメンなぁ時間作ってもろて」
「いや、別に構へんけど…。ほんで何やねん、キャプテン会議って」
「お、早速本題行く?!流石やなぁ南。実はなぁ見て欲しいモンがあんねんやんかぁ〜」
そう言って土屋は鞄の中からノートのような物を取り出した。そして表紙を捲ると中には写真が入っていた。小さい子どもが一人写っている。
「これな僕。めっちゃ可愛いやろ〜?周りの大人皆僕にメロメロやってんで〜!」
相変わらず笑顔が嘘くさくて、柔らかい口調が耳につく。いつもの事なのに、今日は何だか妙にイラッとしてしまった。
「……帰らして貰うわ」
「あっ…ちょ!待ってやぁ!ボケやんかぁ。そこはつっこむところやでぇ南ぃ〜」
俺が席を立とうとしたからかさすがの土屋も焦っているようだった。まぁこれは所謂〝お約束〟ってやつで、関西では日常茶飯事だ。
「ほんで何やねん。早よ言わんかい」
「うん。見て欲しいのんはこの写真やねん。ほら」
土屋がページを一枚捲ると、また小さい子どもが一人写っている写真だった。しかしさっきと違うのはそれが女の子だということだ。
「可愛いやろ?これ誰か分かる?」
「…まさかこれもお前や言うんちゃうやろな」
「えー、そんなんベタやん〜。ちゃうちゃう。これ妹やで?」
「は…?」
ちょっと待て。見せたい物が妹の写真てどういうことやねん…。しかも幼少期の…?
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