The rarest encounter
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『ね!今日さ、久しぶりにクレープ食べて帰ろうよ!』
クラスの友だちにそう言うと、やれやれまたか、みたいな顔をされる。やっぱりこの手はもう通用しないか…。
「ガチャガチャ目的でしょ?」
『…っ…!な、何で分かったの…?』
「分かるよぉ」
まぁ気の知れた友だちだし、分かるよな…なんて思いつつ、ついとぼけてしまう。
『じゃあガチャガチャ付き合ってよぉ〜』
「ごめん、今日塾の日なの」
『…そっかぁ』
友だちは東京の大学を受験する。私は県内の専門学校への推薦が決まっているため、受験勉強はほとんどしていない。だから私の趣味であるガチャガチャに誘うのは何だか申し訳なくて、友だちが好きなクレープなら誘いやすかったというのが本当の所だ。前は週一回だった塾も、受験のために増やしたのだろう。仕方ないよね。こんな田舎より東京の方が華やかだもんね。実際、私たちが学校帰りに寄るのは駅直結のショッピングモールだけだもんね。それでも家の都合で地元に残らざるを得ない私は、やっぱりいつものショッピングモールに行かざるを得ないのだ。
うーむ…これって哲学ってやつ…?
なんて、哲学のての字も知らない私は友だちと駅で別れ、ショッピングモールのガチャガチャコーナーへと向かう。
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