歩き出した日(深津 ver.)
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家の前に着くと、まるで図ったかのように深津くんが窓を開けて外に顔を出した所だった。遠くて表情はよく分からないけれど、たぶん驚いていると思う。
『ハァッ…深……津…くん…!私も…ハァ…』
ダメだ。全力で走り過ぎて息が切れている。落ち着かなきゃって分かってる。でも早く伝えたいの…!
上手く話せないでいると、深津くんが外に出てきてくれた。そして私の前に立ち、顔を覗き込む。
「フッ…ゆっくりで良いピョン。ちゃんと息しろピョン」
え、ウソ…!今、笑ったよね?!
いつもほとんど表情を変えないあの深津くんが、笑ってくれた…!!
『…っ…うぅっ……』
「何で泣くピョン」
『わ、私でも…深津くんを笑顔に出来るんだなぁって…思って……』
「何言ってるピョン。俺はいつも笑顔だピョン」
『…ぐすっ……じゃあ、さっきのは満面の笑みだもん……うぁっ!!』
突然、深津くんが私の腕を引き、抱き締めたのだ。さっきから予想外の事が多すぎて、軽くパニック状態だ。
「…さっき言いかけた事、ちゃんと聞きたいピョン」
『あ…のね……私もね、深津くんが好き。だから、これからは……んっ…』
今度は急に唇を塞がれた。
深津くんの唇によって。
「秘宝、いただきだピョン」
『…っ……もう!!急過ぎ!!』
「名前の笑顔も泣き顔も、怒った顔も全部好きだピョン。子どもの頃からずっと」
優しい声が、言葉が全身を包み込む。
私の居場所は、もうずっと昔からこんなに近くにあったんだね。
私はあまり感情が顔に出ない深津くんが好き、って言ったら何て言うかなぁ。
そう思いながら、再び唇を重ね合った。
今日から、あなたと生きていく。
おわり