始まりの日
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『へぇ…それはまた夢のような話だね。え、もしかして深津くん、その秘宝を貰いに行くの?』
「そのつもりだピョン」
『そうなの?!え、それじゃあ愛する人がいるって事だよね?どんな人?!』
あの深津くんが好きになった人ってどんな人なんだろう…!と、つい少し食い気味に聞いてしまった。一方の深津くんは特に照れたりする様子は無く、淡々と答えた。
「名前だピョン」
『へぇ〜!名前っていうんだぁ!……って!!え?!何?!私と同じ名前の子なの?』
「いや、だから名前だピョン」
『……私?』
「ピョン」
は?何…?どういう事…?
あまりの唐突な事に、全く頭がついて行けなかった。
「子どもの頃からずっと好きだったピョン。秘宝も名前も俺のものにしたいピョン」
『そ、そんな…急に言われても…』
「…確か秘宝の中には滅多に取れない希少な薬草もあると聞いたピョン」
『…希少な、薬草…』
正直、このまま一人でこの薬屋を続けていくのは厳しいと分かっている。深津くんは小さい頃からいつも優しくしてくれて、一緒に遊ぶのが楽しかった。恋愛感情なのかは分からないけれど、一緒にいて悪い気はしない。
うん…良いのかもしれない…。
そう思い、深津くんに思い切ってこの事を言ってみようと思った矢先、またしてもお店のドアが開いた。
見ると、今度は頻繁に見る顔ぶれだった。
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