歩き出した日(南 ver.)
NAME CHANGE
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
翌日
結局徹夜してしまったが南さんへの想いを何とか形にする事ができた。そしてそのまま支度し、少し離れた南さんのお店に向かった。
前に行ったのはもう随分前のことだ。その時はまさかこんな事になるだなんて思ってもみなかった。人生って本当に不思議だな…。そんな風に考えられるということは、少しは冷静になれているということだろうか。
景色は流れ、私は南さんお店に辿り着いた。
『御免下さい』
声を掛けるも誰も出て来ない。もしかしたら配達中なのかもしれない。どうしよう…こんな事なら事前に確認してから来るべきだったかも…。仕方ない、置き手紙だけして行こうかな。あぁ…空回りって嫌い…。思慮の浅さに嫌気が刺しつつ、メモとペンを取り出そうとした時だった。
「すんません、遅なって……って、名字さん?!」
なんと南さんが奥の方から現れたのだ。しかもいつも着ている仕事の服ではなく、私服姿だった。初めて見るその姿に胸の鼓動がどんどん速くなっていった。
『あ…突然来ちゃってすみません』
「いや…まぁええけど…。どないしたん?こんなに朝から」
南さんもかなり動揺しているようだった。こうして見ると年相応の男の人だな、なんて思える。
.