18:大スベリ
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「アイツらの顔見たか?傑作や!」
『あぁ…私は〝なんでやねん!〟とか〝ウソつけ!〟ってオチで終わらそう思っただけやのに…』
「アカン、アカン!それはアイツらには通じひん」
岸本くんは喜んでいるようだが、南くんは何も言わず歩いている。やりすぎだったかな…。
駐車場に停めたバスの前で立ち止まる。チームの皆は気を利かせてか、先に乗ってしまった。
『南くん、ジャージ…』
そう言って肩から外して手渡した。受け取った南くんは少し不機嫌そうにしていた。
「名字さん、気ぃつけや。めっちゃ見られとったやろ?」
『いや、あれは私がスベったから…』
「そういうことちゃうねん」
南くんは拗ねたような顔をして、私のほっぺをむにっとつねった。
『…ヤキモチ?』
ほっぺをつねる手に触れると、つねる力が強くなる。
『わー!痛い!もげる!!』
「ブッ…もげるか!」
南くんは吹き出して、手を離した。
南くんの気持ちはよく分かる。私だって、その優しい笑顔を独り占めしたいから。
『今日はホンマにおめでとう。次の休日まで勝ち残ってな』
「おう。任せろ」
私たちは微笑み合った。
思い出がどんどん増えていく。
これからもずっと増やしていきたい。
そう思った。
「お前ら、イチャつくなら家でやれや。はみごにするで。なぁキャプテン」
「んー、でも番長ちゃんおってこその南やからなぁ」
「確かにそれは一理ある。やっぱり俺が番長と見込んだだけあったわ」
「おい、最初に番長や言うたのは俺やろ」
『えっ…そうなん?』
(…!!)
おまけ→