17:ほんの少しだけ先の未来
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駅までの道を歩きながら、私はAO入試の話をした。
「良かったやん。んで試験はいつなん?」
『11月半ば。12月には結果出んねんて』
「じゃあ俺と一緒や」
『え?一緒って?』
「今日言われてん。指定校推薦で受けてみんかって」
南くんはバスケが強い大阪の私立大に指定校推薦して貰えるらしい。指定校推薦のため、よっぽどのことがない限り合格するだろう。
『ほな、ますます国体頑張らなアカンなぁ。ところで国体ってどこでやるん?』
「言うてへんかったっけ。兵庫やで。俺らの会場は神戸やな」
『えっ…めっちゃ近いやん。てっきりまた遠い所かと思っとった』
「…なぁ、見に来てくれへん?今の俺のバスケを見て欲しいねん」
インターハイまでとは違う新しい自分、ということか…。
『もちろん!あんまりキャーキャー言ったりせえへんけど』
「キャーキャー言えるん?」
『キャー!南くぅん♡スケベー!』
「ブッ…どんなプレイしとんねん」
『えっ?!プ…?!』
「アホ。バスケの方じゃ」
し、しまった…と思い俯くと、するりと腰に手がかかる。
「そんなにしたいんか?」
南くんはニヤニヤしながら、私の顔を覗き込む。何だか悔しくて、私は反撃することにした。
『…意地悪いなぁ。決めた!国体終わるまでオアズケや』
南くんが一瞬ぴくりと反応したのを私は見逃さなかった。
「ハァ…名字さん、ええ嫁さんになるわ」
南くんは参ったと言わんばかりに微笑み、私の手を握って歩き出した。
ほんの少しだけ先の未来が見えた気がした。
続く
「良かったやん。んで試験はいつなん?」
『11月半ば。12月には結果出んねんて』
「じゃあ俺と一緒や」
『え?一緒って?』
「今日言われてん。指定校推薦で受けてみんかって」
南くんはバスケが強い大阪の私立大に指定校推薦して貰えるらしい。指定校推薦のため、よっぽどのことがない限り合格するだろう。
『ほな、ますます国体頑張らなアカンなぁ。ところで国体ってどこでやるん?』
「言うてへんかったっけ。兵庫やで。俺らの会場は神戸やな」
『えっ…めっちゃ近いやん。てっきりまた遠い所かと思っとった』
「…なぁ、見に来てくれへん?今の俺のバスケを見て欲しいねん」
インターハイまでとは違う新しい自分、ということか…。
『もちろん!あんまりキャーキャー言ったりせえへんけど』
「キャーキャー言えるん?」
『キャー!南くぅん♡スケベー!』
「ブッ…どんなプレイしとんねん」
『えっ?!プ…?!』
「アホ。バスケの方じゃ」
し、しまった…と思い俯くと、するりと腰に手がかかる。
「そんなにしたいんか?」
南くんはニヤニヤしながら、私の顔を覗き込む。何だか悔しくて、私は反撃することにした。
『…意地悪いなぁ。決めた!国体終わるまでオアズケや』
南くんが一瞬ぴくりと反応したのを私は見逃さなかった。
「ハァ…名字さん、ええ嫁さんになるわ」
南くんは参ったと言わんばかりに微笑み、私の手を握って歩き出した。
ほんの少しだけ先の未来が見えた気がした。
続く