17:ほんの少しだけ先の未来
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午後の授業も終わった。
あの日以来、南くんはなるべく一緒に登下校しようと言ってくれた。また何かあるといけないから、と。
私は授業が時間通りに終わるが、南くんの練習はその日によって終わる時間が違う。今日はまだ練習をしているのか、メールもきていない。月末からは国体も始まるし、練習に熱が入っているのだろう。
私は鞄を持ち、体育館に向かった。中を覗くと数人しかおらず、モップがけをしていた。どうやらもう練習は終わったようだ。〝校門で待っている〟とメールをしようと携帯を取り出すと、1人の部員が声をかけてきた。
「あの…南さん、ですよね?今、着替えてはりますよ」
『えっ…あの…何で私のこと?』
「インターハイから帰って来た時、南さんの所に走ってきはりましたよね?」
『あぁ、あの時…』
今思えば皆が見ている中、よくあんなことをしたなと恥ずかしくなった。感情が高ぶっている時って怖い…。
「ええなぁ、南さん。こんなキレイな彼女さんがおって」
どうリアクションすれば良いのか分からず困っていると、背後から聞き慣れた声がした。
「テルオ、お前、人の嫁さんにデレデレすんなや」
『あ、南くん。お疲れ様』
「よ、嫁さん?!」
どうやらこの部員は、南くんの言葉を本気にしているようだ。面白いから否定しないでおこう…。
「ほな帰ろか。テルオしっかり片付けしといてや」
南くんがくるりと方向を変えて歩き出した。私はテルオくんに会釈をして、南くんに続いた。テルオくんは最後まで顔を赤くして、驚きを隠せていなかった。
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あの日以来、南くんはなるべく一緒に登下校しようと言ってくれた。また何かあるといけないから、と。
私は授業が時間通りに終わるが、南くんの練習はその日によって終わる時間が違う。今日はまだ練習をしているのか、メールもきていない。月末からは国体も始まるし、練習に熱が入っているのだろう。
私は鞄を持ち、体育館に向かった。中を覗くと数人しかおらず、モップがけをしていた。どうやらもう練習は終わったようだ。〝校門で待っている〟とメールをしようと携帯を取り出すと、1人の部員が声をかけてきた。
「あの…南さん、ですよね?今、着替えてはりますよ」
『えっ…あの…何で私のこと?』
「インターハイから帰って来た時、南さんの所に走ってきはりましたよね?」
『あぁ、あの時…』
今思えば皆が見ている中、よくあんなことをしたなと恥ずかしくなった。感情が高ぶっている時って怖い…。
「ええなぁ、南さん。こんなキレイな彼女さんがおって」
どうリアクションすれば良いのか分からず困っていると、背後から聞き慣れた声がした。
「テルオ、お前、人の嫁さんにデレデレすんなや」
『あ、南くん。お疲れ様』
「よ、嫁さん?!」
どうやらこの部員は、南くんの言葉を本気にしているようだ。面白いから否定しないでおこう…。
「ほな帰ろか。テルオしっかり片付けしといてや」
南くんがくるりと方向を変えて歩き出した。私はテルオくんに会釈をして、南くんに続いた。テルオくんは最後まで顔を赤くして、驚きを隠せていなかった。
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