16:ますます惚れた
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6時間目が終わり、掃除の時間になった。
廊下をホウキではいていると、何やら軽快な足音がする。
(来よったな…)
「あっ、名字さぁん!昨日はストレス発散できたん?」
その瞬間、花子と井矢見がそれぞれ走って行くのが見えた。2人は将来有望だなと思った。
『…あの人らから何も聞いてへんの?』
「聞いて欲しかったん?やだぁ、名字さんてヤバいなぁ」
(この人、めちゃくちゃ可愛いけどめちゃくちゃイヤな奴や…)
呆れていると、向こうから南くんが走ってきた。南くんって走るのめっちゃ速いなぁ、と考える余裕すらある。お人形ちゃんはすぐに気付いた。
「えっ!ウソ!何で?」
南くんは私の隣りに立ち、お人形ちゃんの顔を見て、「コイツか…」と一言言った。
「南くん!名字さんな、昨日うちの科の人と倉庫でやらしいことしてな、それを私に聞いて欲しい言うねんで!ホンマこんな子やめた方がええって。騙されとるで!」
「アホか。もうヤメや。全部お見通しやっちゅーねん」
お人形ちゃんは一瞬怯んだが、大きな目をウルウルとさせ、再び話し始めた。
「私、1年の時から南くんが好きで…でも南くんの邪魔せんように部活引退するまでずっと待っとってん。私の方がずっと前から南くんが好きやったのにっ…うぅっ…」
お人形ちゃんはポロポロと涙を流していた。こんな可愛らしい子が目の前で泣いていたら、男はイチコロかもしれない…。しかし、イヤな奴と分かってしまうと全部がウソに見えてしまうから不思議だ。
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廊下をホウキではいていると、何やら軽快な足音がする。
(来よったな…)
「あっ、名字さぁん!昨日はストレス発散できたん?」
その瞬間、花子と井矢見がそれぞれ走って行くのが見えた。2人は将来有望だなと思った。
『…あの人らから何も聞いてへんの?』
「聞いて欲しかったん?やだぁ、名字さんてヤバいなぁ」
(この人、めちゃくちゃ可愛いけどめちゃくちゃイヤな奴や…)
呆れていると、向こうから南くんが走ってきた。南くんって走るのめっちゃ速いなぁ、と考える余裕すらある。お人形ちゃんはすぐに気付いた。
「えっ!ウソ!何で?」
南くんは私の隣りに立ち、お人形ちゃんの顔を見て、「コイツか…」と一言言った。
「南くん!名字さんな、昨日うちの科の人と倉庫でやらしいことしてな、それを私に聞いて欲しい言うねんで!ホンマこんな子やめた方がええって。騙されとるで!」
「アホか。もうヤメや。全部お見通しやっちゅーねん」
お人形ちゃんは一瞬怯んだが、大きな目をウルウルとさせ、再び話し始めた。
「私、1年の時から南くんが好きで…でも南くんの邪魔せんように部活引退するまでずっと待っとってん。私の方がずっと前から南くんが好きやったのにっ…うぅっ…」
お人形ちゃんはポロポロと涙を流していた。こんな可愛らしい子が目の前で泣いていたら、男はイチコロかもしれない…。しかし、イヤな奴と分かってしまうと全部がウソに見えてしまうから不思議だ。
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