16:ますます惚れた
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制服に着替え、家を出る。
いつもより少し早い電車に乗ったからか、お人形ちゃんは見当たらなかった。
学校に着き、校舎の分岐点で別れようとすると「教室まで送る」と、南くんは特進の校舎に進んだ。もちろん好機の眼差しがたくさんあったけれど、そんなのはどうでも良いくらい今は心が満たされていた。
教室に近づくと、ちょうど井矢見が中に入るところだった。呼び止めると少し驚いたようだったが、立ち止まってくれた。
『花子から聞いてんけど…昨日は助けてくれてありがとう』
「先生に用事を頼まれて、たまたま通りかかってん。そしたら…見てしもて。なんちゅーか…助けなって思ったんや」
「何で俺を呼んだん?先生らだけでも良かったんちゃうん」
「…名字さんを守るのは、キミしかおれへんって思ったから」
『井矢見…ホンマにありがとう。大人になったなぁ』
「ブッ…最後のいらんやろ!台無しや」
南くんがそう言えば、井矢見もクククと笑っていた。井矢見の笑った顔は、初めて見たかもしれない。
その後いつものように授業が始まり、昼休みになっても特にお人形ちゃんからの攻撃は無かった。
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いつもより少し早い電車に乗ったからか、お人形ちゃんは見当たらなかった。
学校に着き、校舎の分岐点で別れようとすると「教室まで送る」と、南くんは特進の校舎に進んだ。もちろん好機の眼差しがたくさんあったけれど、そんなのはどうでも良いくらい今は心が満たされていた。
教室に近づくと、ちょうど井矢見が中に入るところだった。呼び止めると少し驚いたようだったが、立ち止まってくれた。
『花子から聞いてんけど…昨日は助けてくれてありがとう』
「先生に用事を頼まれて、たまたま通りかかってん。そしたら…見てしもて。なんちゅーか…助けなって思ったんや」
「何で俺を呼んだん?先生らだけでも良かったんちゃうん」
「…名字さんを守るのは、キミしかおれへんって思ったから」
『井矢見…ホンマにありがとう。大人になったなぁ』
「ブッ…最後のいらんやろ!台無しや」
南くんがそう言えば、井矢見もクククと笑っていた。井矢見の笑った顔は、初めて見たかもしれない。
その後いつものように授業が始まり、昼休みになっても特にお人形ちゃんからの攻撃は無かった。
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