15:正直、忘れてた
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私が黙り込んだからか、お人形ちゃんは目に見えてワナワナと怒りを露わにした。そして携帯を取り出し、何やら操作し始めたかと思うと、すぐにゾロゾロと4人の男子生徒が現れた。
「えっ…ホンマにこの子が?」
「綺麗な人やん」
そう言いながら、ニヤニヤとこっちを見ている。私はいきなり腕を掴まれ、倉庫の中に引きずり込まれていった。
『ちょっ…何すんねん』
「名字さん、言うてなかった?受験のストレスで誰でも良いからヤりたいって。その4人に相手して貰ったらええやん」
お人形ちゃんはそう言うと、倉庫から出て行ってしまった。私は掴まれていた腕を強く引かれ、体育用のマットの上に乱暴に投げ出された。すると近くにいた1人が私の上に乗り掛かった。シャツのボタンを外されそうになり、抵抗すると髪を引っ張られ、頬を叩かれた。キッと睨みつけても力で私が勝てるはずもなく、とうとうシャツのボタンは引きちぎられてしまった。
(もうアカン…怖い……助けて…!)
ギュッと目を閉じたその時、バーン!と大きな音とともに、倉庫のドアが壊された。
「何しとんねん、コラァ!」
岸本くんのよく通る声が響いた。そしてその隣りには、待ち焦がれた愛しい彼の姿があった。
『みな、み…くん…』
震えて上手く声が出ない。真っ青な南くんが私に駆け寄る。シャツのボタンが無く下着が露わになり、少し腫れた頬の私を見た南くんは、見たことも無いような冷たい目をしていた。
「お前ら、殺したる…」
南くんは立ち上がり、近くにいた1人の胸ぐらを掴んだ。その凄んだ雰囲気に、誰一人動くことができなかった。南くんの手はもう拳を作っている。すると、またしても入口の方から声がした。
「南!ストップや!」
そこにいたのは私の担任だった。そして、他の先生も一緒に何人か立っていた。
そこにいた全員の動きが止まる。
男子4人はあっと言う間に先生たちに連れて行かれた。担任は真っ先に私の方に駆け寄って来た。
「大丈夫か?」
コクリと頷くと、安心したようだった。そして南くんの方を見て、肩にポンと手を置いた。
「国体頑張りや、名字のこと頼むで」
そう一言残し、他の先生に続いて行ってしまった。たぶん南くんが国体に選ばれていることを知っていたから、大事になる前に止めたのだろう。
ホッとした途端、涙がボロボロと出てきた。南くんは、強く私を抱き締めた。
『……っ…こ、怖かった…』
「何かされたんか?」
フルフルと首を横に振るのが精一杯だった。
「ホンマに良かった…」
南くんの声が震えている。
抱き締める力が強くなる。
私はただ、しがみつくことしかできなかった。
.
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「えっ…ホンマにこの子が?」
「綺麗な人やん」
そう言いながら、ニヤニヤとこっちを見ている。私はいきなり腕を掴まれ、倉庫の中に引きずり込まれていった。
『ちょっ…何すんねん』
「名字さん、言うてなかった?受験のストレスで誰でも良いからヤりたいって。その4人に相手して貰ったらええやん」
お人形ちゃんはそう言うと、倉庫から出て行ってしまった。私は掴まれていた腕を強く引かれ、体育用のマットの上に乱暴に投げ出された。すると近くにいた1人が私の上に乗り掛かった。シャツのボタンを外されそうになり、抵抗すると髪を引っ張られ、頬を叩かれた。キッと睨みつけても力で私が勝てるはずもなく、とうとうシャツのボタンは引きちぎられてしまった。
(もうアカン…怖い……助けて…!)
ギュッと目を閉じたその時、バーン!と大きな音とともに、倉庫のドアが壊された。
「何しとんねん、コラァ!」
岸本くんのよく通る声が響いた。そしてその隣りには、待ち焦がれた愛しい彼の姿があった。
『みな、み…くん…』
震えて上手く声が出ない。真っ青な南くんが私に駆け寄る。シャツのボタンが無く下着が露わになり、少し腫れた頬の私を見た南くんは、見たことも無いような冷たい目をしていた。
「お前ら、殺したる…」
南くんは立ち上がり、近くにいた1人の胸ぐらを掴んだ。その凄んだ雰囲気に、誰一人動くことができなかった。南くんの手はもう拳を作っている。すると、またしても入口の方から声がした。
「南!ストップや!」
そこにいたのは私の担任だった。そして、他の先生も一緒に何人か立っていた。
そこにいた全員の動きが止まる。
男子4人はあっと言う間に先生たちに連れて行かれた。担任は真っ先に私の方に駆け寄って来た。
「大丈夫か?」
コクリと頷くと、安心したようだった。そして南くんの方を見て、肩にポンと手を置いた。
「国体頑張りや、名字のこと頼むで」
そう一言残し、他の先生に続いて行ってしまった。たぶん南くんが国体に選ばれていることを知っていたから、大事になる前に止めたのだろう。
ホッとした途端、涙がボロボロと出てきた。南くんは、強く私を抱き締めた。
『……っ…こ、怖かった…』
「何かされたんか?」
フルフルと首を横に振るのが精一杯だった。
「ホンマに良かった…」
南くんの声が震えている。
抱き締める力が強くなる。
私はただ、しがみつくことしかできなかった。
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