15:正直、忘れてた
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ついに夏期講習と合宿が終わった。
長いようで、あっという間の8月が終わってしまった。そして、今日から新学期が始まる。なんと言っても、年に数日しかない始業式とホームルームだけで帰れる貴重な日なのだ。
今日は南くんも部活が無いらしく、一緒に電車で通学することになっている。インターホンが鳴り、ドアを開けると少し眠そうな南くんが立っていた。
『大丈夫?合宿の疲れが残ってるんちゃうの?』
「いや…朝は苦手やねん」
『でも時間通りに迎えに来てくれたやん』
「…ホンマ暑いわ」
南くんが照れているのが分かった。こういう所も好きだなぁ、と朝から幸せな気持ちになれた。
電車に乗ると何やら視線を感じ、見るとそこには普通科の〝お人形ちゃん〟がいた。
そうだった…色んなことがあってすっかり忘れていたけれど、お人形ちゃんはインターハイが終わったら南くんに告白すると断言していたのだ。
引退した後、南くんと付き合う、付き合わないは別にして、絶対何か言われるだろうなとは思っていた。ましてや南くんと私は付き合っているのだから、この件に関してはハッキリと伝えなければならない。私は密かに心の中で意気込んだ。
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長いようで、あっという間の8月が終わってしまった。そして、今日から新学期が始まる。なんと言っても、年に数日しかない始業式とホームルームだけで帰れる貴重な日なのだ。
今日は南くんも部活が無いらしく、一緒に電車で通学することになっている。インターホンが鳴り、ドアを開けると少し眠そうな南くんが立っていた。
『大丈夫?合宿の疲れが残ってるんちゃうの?』
「いや…朝は苦手やねん」
『でも時間通りに迎えに来てくれたやん』
「…ホンマ暑いわ」
南くんが照れているのが分かった。こういう所も好きだなぁ、と朝から幸せな気持ちになれた。
電車に乗ると何やら視線を感じ、見るとそこには普通科の〝お人形ちゃん〟がいた。
そうだった…色んなことがあってすっかり忘れていたけれど、お人形ちゃんはインターハイが終わったら南くんに告白すると断言していたのだ。
引退した後、南くんと付き合う、付き合わないは別にして、絶対何か言われるだろうなとは思っていた。ましてや南くんと私は付き合っているのだから、この件に関してはハッキリと伝えなければならない。私は密かに心の中で意気込んだ。
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