14:父さんと同じニオイ
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父さんが北海道に戻り、1週間だけの夏休みは最終日を迎えていた。
明日からの8月最終週は、私は夏期講習、南くんは国体の強化合宿がある。
強化合宿はうちの学校で行うことになっている。何でもバスケ部には一番予算をかけているらしく、敷地内に合宿所もあるそうだ。自分の学校なのに、私は全く知らなかった。
そしてチームワークを高めるために、豊玉から選ばれた3人も合宿所に泊まらなければならないようで、南くんは「何で通えんのにわざわざ泊まらなアカンねん」とボヤいていた。
まだ他の科は夏休み中で、学校には特進科と部活動の生徒しかいないことになる。
『人目も少ないし、少しは練習見に行ってもええかな?』
「人目なんか気にせんと、堂々と来たらええやん。彼女が彼氏に会いに来て何が悪いねん」
『そうやけど……照れくさいやん』
少しもじもじしていると、南くんが私をグッと引き寄せた。
『ど、どうしたん?』
「明日から1週間触られへんやん。髪のにおいも嗅いでおかな」
『…変態ぽい』
「自分言うてたやろ?〝私みたいなの好きなんは変態や〟って」
『よう覚えてて、偉いなぁ』
「そうやろ」
南くんは得意気にそう言った。彼氏になった南くんは、2人きりの時はイチャイチャモードになる。意外ではあったけれど、私にだけ見せる一面に密かにキュンとしているのだった。
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明日からの8月最終週は、私は夏期講習、南くんは国体の強化合宿がある。
強化合宿はうちの学校で行うことになっている。何でもバスケ部には一番予算をかけているらしく、敷地内に合宿所もあるそうだ。自分の学校なのに、私は全く知らなかった。
そしてチームワークを高めるために、豊玉から選ばれた3人も合宿所に泊まらなければならないようで、南くんは「何で通えんのにわざわざ泊まらなアカンねん」とボヤいていた。
まだ他の科は夏休み中で、学校には特進科と部活動の生徒しかいないことになる。
『人目も少ないし、少しは練習見に行ってもええかな?』
「人目なんか気にせんと、堂々と来たらええやん。彼女が彼氏に会いに来て何が悪いねん」
『そうやけど……照れくさいやん』
少しもじもじしていると、南くんが私をグッと引き寄せた。
『ど、どうしたん?』
「明日から1週間触られへんやん。髪のにおいも嗅いでおかな」
『…変態ぽい』
「自分言うてたやろ?〝私みたいなの好きなんは変態や〟って」
『よう覚えてて、偉いなぁ』
「そうやろ」
南くんは得意気にそう言った。彼氏になった南くんは、2人きりの時はイチャイチャモードになる。意外ではあったけれど、私にだけ見せる一面に密かにキュンとしているのだった。
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