13:ドラマチック再び
NAME CHANGE
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
少しすると、インターホンが鳴った。南くんと、南くんのお父さんだ。
父さんたちは久しぶりの再会に盛り上がっていた。リビングはもう昔話とお酒の匂いで溢れていたため、私と南くんはそっとテラスに出た。
風が心地良い。
『まさか父さん同士が昔の同僚だなんてなぁ。ベタな展開で終わらんかったなぁ』
「ホンマやなぁ」
南くんは微笑む。
私たちは並んで月を見上げた。
「俺らがこうなるって、最初から決まっとった気がしたわ」
南くんの腕が私の肩を優しく引き寄せる。
『南くんも私も、神様のドラマチックな魔法に翻弄されとるかも』
「何やソレ」
面白そうに笑う南くんに、ドキドキしてしまう。
「…なぁ、名字さん。あの夜も今日みたいな月やったよな」
そうだった。あの日の月も、今日みたいにぼんやりと光っていた。
『でも今日は、月はどうでもええかな』
察したように優しく微笑みながら、南くんの顔がゆっくりと私に近付く。
唇が短く触れ、またゆっくりと離れていく。
『…なんで分かったん?』
私が思ったこと…
キスしてって。
「なんでやろうな」
「ん?あの2人どこ行った?」
「まさか…あ!おった!」
「…さすがに親がいるところではようせんわ」
『よう言うわ…』
「?! 烈、お前…!」
続く
父さんたちは久しぶりの再会に盛り上がっていた。リビングはもう昔話とお酒の匂いで溢れていたため、私と南くんはそっとテラスに出た。
風が心地良い。
『まさか父さん同士が昔の同僚だなんてなぁ。ベタな展開で終わらんかったなぁ』
「ホンマやなぁ」
南くんは微笑む。
私たちは並んで月を見上げた。
「俺らがこうなるって、最初から決まっとった気がしたわ」
南くんの腕が私の肩を優しく引き寄せる。
『南くんも私も、神様のドラマチックな魔法に翻弄されとるかも』
「何やソレ」
面白そうに笑う南くんに、ドキドキしてしまう。
「…なぁ、名字さん。あの夜も今日みたいな月やったよな」
そうだった。あの日の月も、今日みたいにぼんやりと光っていた。
『でも今日は、月はどうでもええかな』
察したように優しく微笑みながら、南くんの顔がゆっくりと私に近付く。
唇が短く触れ、またゆっくりと離れていく。
『…なんで分かったん?』
私が思ったこと…
キスしてって。
「なんでやろうな」
「ん?あの2人どこ行った?」
「まさか…あ!おった!」
「…さすがに親がいるところではようせんわ」
『よう言うわ…』
「?! 烈、お前…!」
続く