12:ベタ
NAME CHANGE
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「楽しいオトンやな」
『ごめんな。今日話そうと思ってたんやけど…』
私は南くんに、父が勤務医で単身赴任中であり受験と今後のために一人暮らしをしていること、このことは学校の先生以外知らないということを伝えた。
『南くんには、言うといたら安心やなと思って』
「そうか。もう何も心配せんでええ」
優しく微笑み、そっと抱きしめてくれた。
視線がぶつかる。
頬が染まる。
恥ずかしくなり、俯く。
「こっち向いてや」
聞いたことが無い、甘い声で囁いた南くんの声にゾクゾクしてしまう。
キスってどういうタイミングでするものなのだろう、と考えていたが、今だと分かった。
不思議だ。
もう一度、南くんを見つめ、目を閉じようとした所でお互いにピタッと止まってしまった。
めっちゃ見てくるやん、メロン熊…。
『…これもまたベタやな』
「仕切り直そか」
『…デコちゅっ♡』
「…っっ…可愛すぎるやろ」
続く