12:ベタ
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5科目のテストを終えた私たちはヘトヘトだった。でも達成感はあった。
花子に1週間後にまた、と挨拶し私は理事長室に向かう。
校舎の分岐点まで来ると、南くんが立っていた。
「お疲れさん」
優しく微笑む南くんを見て、さっきまでのヘトヘトはどこかに飛んでいってしまった。すぐにでも胸に飛び付きたいと思ったが、ここは学校だ。抑えなければ…。
2人で理事長室に入ると、いつもと少し違うことがあった。何やら机の上に資料のような物が置いてある。
私は期末試験の結果と今日の模試の感触、志望校の確認など、いつも通りに終わった。南くんの番になると、理事長は置いてあった資料を持ち、読み上げた。
「大阪予選準優勝、個人獲得得点1位、インターハイ1回戦敗退…正直残念やったわ。去年はベスト8やったのに」
南くんは黙っていた。
「この内容やと、特待生として認めるにはちょっと…と思ってんけどな」
そう言った理事長は、南くんの前にスッと1枚の資料を差し出した。
「国体メンバーに呼ばれとるで。しかも南くんだけやなくて、うちからあと2人も」
南くんは少し驚いて、資料をジッと見ていた。
「南くん、君を特待生に認定する。国体も期待しとるで」
理事長は今までに無い程、満足そうな顔をしていた。
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花子に1週間後にまた、と挨拶し私は理事長室に向かう。
校舎の分岐点まで来ると、南くんが立っていた。
「お疲れさん」
優しく微笑む南くんを見て、さっきまでのヘトヘトはどこかに飛んでいってしまった。すぐにでも胸に飛び付きたいと思ったが、ここは学校だ。抑えなければ…。
2人で理事長室に入ると、いつもと少し違うことがあった。何やら机の上に資料のような物が置いてある。
私は期末試験の結果と今日の模試の感触、志望校の確認など、いつも通りに終わった。南くんの番になると、理事長は置いてあった資料を持ち、読み上げた。
「大阪予選準優勝、個人獲得得点1位、インターハイ1回戦敗退…正直残念やったわ。去年はベスト8やったのに」
南くんは黙っていた。
「この内容やと、特待生として認めるにはちょっと…と思ってんけどな」
そう言った理事長は、南くんの前にスッと1枚の資料を差し出した。
「国体メンバーに呼ばれとるで。しかも南くんだけやなくて、うちからあと2人も」
南くんは少し驚いて、資料をジッと見ていた。
「南くん、君を特待生に認定する。国体も期待しとるで」
理事長は今までに無い程、満足そうな顔をしていた。
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