23:故郷の太陽
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私はお店が終わるまで待ち、すぐ近くの夢子さんが1人で暮らすマンションに行った。
夕飯は私が作ると申し出た。冷蔵庫の中を見て、ポークビーンズを作ることにした。南くんと初めて食べた夕飯も、ポークビーンズだったな…。
「うわぁ〜!美味しそう!いただきます!…美味しっ!え、凄いじゃん」
夢子さんは、あの日の南くんと同じように美味しそうに食べてくれた。
片付けを終え、コーヒーを飲みながら話をした。
「名前ちゃんのお母さんはねー、強くてカッコよくて、でもそれを光らかさなくて。思い立ったらすぐ行動に移せる、素敵な女の子だったよ。病気で亡くなったって聞いた時は、本当にショックだった」
その後も、私の知らない母さんの話を聞かせてくれた。
「名前ちゃんも、お母さんと同じなんだろうね。自分よりも他の何かを守るために、飛び出して来たんじゃない?」
どこかで聞いたようなフレーズだ。
あ……あの日ファミレスで南くんのお母さんが私に言ったことと同じだ。
「名前ちゃんも烈と同じやろ」
母さんを重ねていた南くんのお母さんを思い出した途端、我慢していた物が破裂するように涙が溢れてきた。夢子さんは、私が泣き止むまで黙って背中を撫でてくれた。
落ち着いた後、私は夢子さんに全てを話した。すると今度は、夢子さんが泣いてしまった。
「彼を想って1人で飛び出してくるなんて…うぅっ…なんて健気な……。よし、お母さんにはいつも助けて貰ってたし、今度は私が助けるよ」
『え、助けるって…?』
「私のお店で働きなよ。あのポークビーンズ、メニューに入れたい」
ニコッと笑う夢子さんの笑顔は、太陽みたいに私の心を照らした。
南くん、私、何とか生きていけそうやわ。
続く
夕飯は私が作ると申し出た。冷蔵庫の中を見て、ポークビーンズを作ることにした。南くんと初めて食べた夕飯も、ポークビーンズだったな…。
「うわぁ〜!美味しそう!いただきます!…美味しっ!え、凄いじゃん」
夢子さんは、あの日の南くんと同じように美味しそうに食べてくれた。
片付けを終え、コーヒーを飲みながら話をした。
「名前ちゃんのお母さんはねー、強くてカッコよくて、でもそれを光らかさなくて。思い立ったらすぐ行動に移せる、素敵な女の子だったよ。病気で亡くなったって聞いた時は、本当にショックだった」
その後も、私の知らない母さんの話を聞かせてくれた。
「名前ちゃんも、お母さんと同じなんだろうね。自分よりも他の何かを守るために、飛び出して来たんじゃない?」
どこかで聞いたようなフレーズだ。
あ……あの日ファミレスで南くんのお母さんが私に言ったことと同じだ。
「名前ちゃんも烈と同じやろ」
母さんを重ねていた南くんのお母さんを思い出した途端、我慢していた物が破裂するように涙が溢れてきた。夢子さんは、私が泣き止むまで黙って背中を撫でてくれた。
落ち着いた後、私は夢子さんに全てを話した。すると今度は、夢子さんが泣いてしまった。
「彼を想って1人で飛び出してくるなんて…うぅっ…なんて健気な……。よし、お母さんにはいつも助けて貰ってたし、今度は私が助けるよ」
『え、助けるって…?』
「私のお店で働きなよ。あのポークビーンズ、メニューに入れたい」
ニコッと笑う夢子さんの笑顔は、太陽みたいに私の心を照らした。
南くん、私、何とか生きていけそうやわ。
続く