20:神奈川は狭い
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駅までの道を歩く南くんの表情は、凄く穏やかだった。そんな顔もするんだ、と嬉しくなる。
「名字さん、ホンマにありがとうな」
『私は何もしてへんよ。全部南くんが、自分の言葉で伝えてたやん』
すると、図ったかのようにパッとイルミネーションが点灯した。わぁ…と、思わず声が漏れてしまう。
『凄いな!めっちゃキレイ!』
南くんの方を振り返ると、何かを鞄から取り出し「お礼」と小さな袋を手渡された。開けてみると、月のモチーフがついたヘアゴムが入っていた。
南くんが私の全てを受け入れると言った夜、
夏期講習に行けず途方に暮れていた夜、
初めてキスをした夜、
どの時も、月が私たちを照らしていた。
「月を見ると、名字さんを思い出すねん。それでまた、髪くくってや。よう似合うと思うわ」
『…意外とロマンチストやな』
「ええやんけ。かっこつけさせてや」
『ありがとう……もう全部好きや』
今日は人目を気にせず、抱き締め合った。
たまには良いよね…?
だって今日はクリスマスだもん。
しかし私たちを待ち受けているのは、誰も想像できない未来だった。
続く
「名字さん、ホンマにありがとうな」
『私は何もしてへんよ。全部南くんが、自分の言葉で伝えてたやん』
すると、図ったかのようにパッとイルミネーションが点灯した。わぁ…と、思わず声が漏れてしまう。
『凄いな!めっちゃキレイ!』
南くんの方を振り返ると、何かを鞄から取り出し「お礼」と小さな袋を手渡された。開けてみると、月のモチーフがついたヘアゴムが入っていた。
南くんが私の全てを受け入れると言った夜、
夏期講習に行けず途方に暮れていた夜、
初めてキスをした夜、
どの時も、月が私たちを照らしていた。
「月を見ると、名字さんを思い出すねん。それでまた、髪くくってや。よう似合うと思うわ」
『…意外とロマンチストやな』
「ええやんけ。かっこつけさせてや」
『ありがとう……もう全部好きや』
今日は人目を気にせず、抱き締め合った。
たまには良いよね…?
だって今日はクリスマスだもん。
しかし私たちを待ち受けているのは、誰も想像できない未来だった。
続く