20:神奈川は狭い
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まだ12月だけれど、私たちに早い春がきた!
2人とも無事、合格できたのだ。
合格発表はお互い、一緒に見に行った。掲示板の前で受かったー!というお決まりのリアクションを2回もできて、儲けたなと思う。もちろん南くんには笑われたけど…。
私たちの合格に理事長も、担任も、花子も、岸本くんも、父さんも喜んでくれた。本当に頑張ってきて良かった…。嬉しくて涙が止まらなかった。
そして今日は12月25日…
初めて一緒に過ごすクリスマスの早朝、私たちはウインターカップの会場に向かう新幹線の中にいた。
お互い親に事情を話し、新幹線代を出して貰った。本当に感謝しかない。
ちょっとした旅行気分で、私はテンションが上がっていた。
『2人でちゃんと出かけるのって初めてやんな』
「そうやな。一応受験生やったし」
『しかもそれがクリスマスってロマンチックやな』
「そうやな。たまたまやけど」
南くんの返答が明らかにいつもと違う。やっぱり神奈川の2人に会うことに思うことがあるんだ…と思い、私は喋るのを止めた。
暫くすると、南くんがスッと私の手を握った。
「悪い。名字さんが喜んどるの見たら、何ちゅーか、照れくさなって…」
『…南くんは時々そうやって可愛いところ見せるな』
「可愛ないやろ、デカい男が」
『可愛いって。あの日のメロン熊よりずっと!』
「何でメロン熊と比べんねん」
いつものテンポの合う会話が弾み、新幹線での移動はあっという間だった。
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2人とも無事、合格できたのだ。
合格発表はお互い、一緒に見に行った。掲示板の前で受かったー!というお決まりのリアクションを2回もできて、儲けたなと思う。もちろん南くんには笑われたけど…。
私たちの合格に理事長も、担任も、花子も、岸本くんも、父さんも喜んでくれた。本当に頑張ってきて良かった…。嬉しくて涙が止まらなかった。
そして今日は12月25日…
初めて一緒に過ごすクリスマスの早朝、私たちはウインターカップの会場に向かう新幹線の中にいた。
お互い親に事情を話し、新幹線代を出して貰った。本当に感謝しかない。
ちょっとした旅行気分で、私はテンションが上がっていた。
『2人でちゃんと出かけるのって初めてやんな』
「そうやな。一応受験生やったし」
『しかもそれがクリスマスってロマンチックやな』
「そうやな。たまたまやけど」
南くんの返答が明らかにいつもと違う。やっぱり神奈川の2人に会うことに思うことがあるんだ…と思い、私は喋るのを止めた。
暫くすると、南くんがスッと私の手を握った。
「悪い。名字さんが喜んどるの見たら、何ちゅーか、照れくさなって…」
『…南くんは時々そうやって可愛いところ見せるな』
「可愛ないやろ、デカい男が」
『可愛いって。あの日のメロン熊よりずっと!』
「何でメロン熊と比べんねん」
いつものテンポの合う会話が弾み、新幹線での移動はあっという間だった。
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